「Colorful-カラフル-」インプレッション #colorful_movie
特筆すべき様な華々しいことは何もないけれども、良い映画だった。
そして多分、主人公の年代の少年たちでなく、老いが身にしみ始める40代以降の人の方が身につまされる。
話は簡単な物だ。だから細かに演出の力が必要な話でもある。
主人公が死から復活した段階で、すぐに主人公の秘密は読めてしまう。
最後に明かされる秘密主人公が気づかなければならないこと。
でもそれは当たり前で、ぷらぷらは最初からそう言っている。何も嘘はついていない。同じ体験をさせなければ、同じ罪を悔い改めることには成らないのだから、自分が小林真自身である事は容易に想像がつくのだ。
しかし、それが解ったことでこの作品の価値はすこしも下がらないだろう。
作品としての欠点はCGの使いどころ、2Dのアニメの若干気持ちの悪めの統制のなさ、声優が未熟で台詞が気になる点などだが、これもあまり映画の価値には影響を成さない。
若干、話の中で唐突な気がした黒い絵の具のエピソード・・・まぁ意外に気にしてたのかな(笑)
見終わって穏やかな気持ちで席を立てた。
人間原理か。
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