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2010.08.30

「ルー=ガルー」(アニメ版)インプレッション

 アニメ版「ルー=ガルー」は安心できる。

 きっと「最高に良かった」とか「何度でも観たい」なんて賛辞が並ぶ・・・なんて事はないから。

 安心して、低い評点をつけられる。

 とにかく徹底して古くさい印象だ。

 アニメとしてみるべきことが数秒間もない。いろんな物のデザインが古くさい。現代のほんの少しの延長上なら、さらにリアリティがない。

 原作も読んだときから京極夏彦的な古い時代の匂いのする話だったけど、そのときにはまだこんな世間との乖離はなかった。

 さらに時代を経て、今じゃ本当に手垢の付いた「ネタ」でしかないし、演出もCGもお遊びも(カメオ出演のアイドルのスキャンダルのメンバーはいざ知らず)専業声優の芝居まで大芝居で思わず、鼻をならしてしまった。

 一言で言って「何で作っちゃったんだろうね」と言う感じだ。

 ミャウという女格闘士の初登場シーンの動きだけ少しハッとしましたが、それ以外は・・・

 しかし、それでも、「クヒオ大佐」の様に途中退席しなかったし、「ジョジョ」みたいな落胆はなかった。下には下が居るなぁ。

 でも僕らは高いところで競って欲しいといつも思っているのだけど。

 それにしても京極夏彦は映像化作品に恵まれないなぁ。

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