「マリア様がみてる」実写版インプレッション
低予算ながら、エピソードが絞れていて、雰囲気もそれなりにある映画だった。
もっとも原作は知らないし、先行して人気を博したと聞いているアニメ版も知らない。
見に行ったのは特撮出身役者が出ていたからだ。
後日、監督が初日舞台挨拶に出たくても出られない状況をTwitterに流してしまったり、スタッフ側のズンドコぶりも知ってそこにも興味があったが、この映画を見て監督を出さないと言う状況が想像できず、それは解消され登壇もしたという話だが、不可解な事だなぁと思った。
特撮出身役者としているのは、平田薫(マジレンジャーのマジレッドのマドンナ山崎さん役)、秋山奈々(響鬼の天美あきら役)、碓井将大(ゴーオンジャーのグリーン役)だ。後日、「仮面ライダーオーズ」のヒロイン役の高田里穂も出ていることも知ったのだが・・・。
低予算と感じるのは画面エフェクトともほとんどの無い、撮影もほとんど1箇所~3箇所くらいにして、学園だけの話に終始し、先生すらほとんど姿を見せないと言ったような印象からのものだ。映画の中の実時間と同じ2週間くらいで撮ったんではないか?と思う。
しかしそれが結果的にはあまりブレた印象を抱かせず、しっかりとまとまって見える。見えない部分に観客の想像の余地が上手く働く映画になっていると思った。脚本にも監督名が入っていたので、その辺はちゃんと意図したことなのだろう。
正直この青春の甘酸っぱい感じを描いた話は「小っ恥ずかしい」ので苦手なのだが、若干のミステリアスな展開に最後まで見ることが出来たし、最後の件は少しホロッと来た。
この監督がどういう人なのかまたどんな作品の監督だったかはよく知らない。妙な話題性だけでなく、商品をキレイにまとめる才能はこれからも大事だし、出来るならもう少し評価されて良いのではと思った。
あと、下手は下手なのだが主人公の子は上手いキャスティングだと思った。目が離せなくなる。平田薫や秋山奈々はもう既にかなり実力があるので、安心してみていられた。まだまだ制服姿もいける(笑)
P.S. 敬語の使われ方とかが少し気になったり、やはりそういったことを使い慣れてるはずの人たちが、滑舌が悪かったりするのはどうしても気になる。あと、これは勘違いかも知れないが、ピアノは鍵盤を保護するベルベットの布を敷いて鍵盤の蓋をするもんだと思った。特に反響する大きな方の蓋を常に閉めているあまり使われないとおぼしきピアノの場合は特に。
« 「牙狼<GARO>RED REQUIEM」インプレッション | トップページ | 2010年観た観たい映画リスト 第06版 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「クロニクル」インプレッション(2013.12.31)
- 映画が楽しかった2013(洋画編)(2013.12.30)
- 映画が楽しかった2013(邦画編)(2013.12.30)
- 2013年観た観たい映画リスト 最終版(2013.12.30)
- 「鑑定士と顔のない依頼人」インプレッション(2013.12.17)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」インプレッション(2013.12.17)
- 「攻殻機動隊 ARISE border:2」インプレション(2013.12.10)
- 「清須会議」インプレッション(2013.11.12)
- 「キャリー(2013)」インプレッション(2013.11.12)
- 「ムード・インディゴ うたかたの日々」インプレション(2013.10.09)
この記事へのコメントは終了しました。
« 「牙狼<GARO>RED REQUIEM」インプレッション | トップページ | 2010年観た観たい映画リスト 第06版 »
コメント