「英国王のスピーチ」インプレッション
おそらくだが公開館のまばらさから、日本では最初はココまで評価されるとは思われてなかった映画なんだろう。
確かにまあ日本では英国王室の王なんてそんなに親しみもないし、それに、そこまですごい映画だとは一見、思わないのだ。
深い味わいのある映画だった。
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おそらくだが公開館のまばらさから、日本では最初はココまで評価されるとは思われてなかった映画なんだろう。
確かにまあ日本では英国王室の王なんてそんなに親しみもないし、それに、そこまですごい映画だとは一見、思わないのだ。
深い味わいのある映画だった。
鑑賞の時機を逸してしまって、観られないかと思ったが、さすがに首都圏は他にやってくれるところがあった。ようやく観られた。
解らない。解らない物語だ。もしかしたら解ってはいけない映画なのかも知れない。ユーロスペースを後にして円山町で少しクラクラしてしまった。
事前に評論を読み、映画の構造に興味惹かれて観に行った。だから一歩引いてその映画を俯瞰でもしているかのように眺めていたつもりだったが、話が見えてこないのだ。
軽い目眩が自分を襲う。
死後の世界が関係有ることは知っていたし、その描き方に興味も覚えたが、それよりも「クリント・イーストウッドが何でまたこんな物を?」と言う気持ちが強かった。
多くの人がそう思っていたのではないだろうか?まるでナイト・シャマランの作品みたいじゃないか?もしかして駄作?なにせ、駄作として名高い「ハプニング」のマット・デイモン()が主人公なのだ。自分もマット・デイモン似のマーク・ウォールバーグの「ハプニング」のイメージがダブって、仕方ない。
それでも観に行ったのは、「父親たちの星条旗」以降のファンではあるものの監督としての彼の淡々とした、しかし、強く人の生き方を問うような物語に惹かれているからだ。
そしてまた今作も。
スーパーヒーロータイムのジングルが串田アキラになった。オーズが終わるまでコレで行くのかな?オーズも折り返しだ。
さて今回は時間もないのでゴーカイジャーの話。
今年最初のまとめ。
のっけから良い線行っているのが凄い。まだ公開日が決まってない物もあるが、現時点で引っかかっている20作品のリストから。
久々のこのエントリー。
ゴセイジャーは自分にとって突き抜けて面白い回は結局「ハッカ油」の回のままだった。最後の方も盛り上がっているけど、もう少しブラジラにテーマを与えて、只のバカ野郎でなく終わらせても良かったんじゃないかなと思う。
とはいえかなり無茶振りだったと思われるおもちゃ話も上手く交わして、まとめた野は立派。でもおもちゃはどうだったのかなぁ。横手さん(グループ)がメインライターとしての2作目をスポンサーにどう評価されるのかはちょっと心配だ。
いい話も書けるけど、セールスが多い東映ヒーロー物は苦手そうな印象を持つ。
でも、過去にも女流ライターが面白いことは良くあったので、こなせる話の幅が広がると良いんだけどなぁ。
本来的にはどういう話が得意なんだろう?
ゴーカイジャーはコンセプトとかも楽しみだけど、ライダーほどは思い入れもないので・・・さてさて。
で片方のライダー。
今年はのっけから好みの映画ばかり見てしまったので、後回しになってた「RED」ようやく見た。
役者には不満ないし設定も不満ない。ただ、ありふれたアメリカらしい"アタック"の有る娯楽映画だろうから、歯車が合わないと落胆が大きいのでつい後回しにしたのだ。
結果から言うとそんなことは杞憂だったのだが。
気づく人は気づくと思うが先に、この情報だけ入れておこう。
全編通して、中達也のアクションシーンだけ妙な緊張感がある。受け手のレベルが高いのもすぐ分かる。不思議に思っていた。(コレは「ハイキックガール」も同じ)
このシリーズはコンタクトするアクションなので入念に段取りを決め、練習をして再現している。
ところが、前作などのメイキングを見た人なら分かると思うが中達也当人はお茶目な一面のある人なのだ。この人は手加減しているものの迫力を出すために全力を出しているこのアクションシーンでアドリブをするのだ。悪い言い方で言うと不意打ち(笑)
西プロデューサーは「危ないので、この人の技は全日本クラスの人じゃないと受けさせられません。」という。さもありなんである。アドリブに対応するための緊張感とメンバーが全日本クラスになってしまったが、故の画面からの緊張感だったわけだ。
その辺も楽しみに見ると良い。
では、他の話。
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早野 龍五・糸井 重里/著: 知ろうとすること。 (新潮文庫)
淡々と行われた早野さんの行動を糸井重里との会談で表していく。その過程が胸を打つ。強い意志で本当に素晴らしい仕事をされた。その過程を知るのに最適な書だ。残念ながら何かの秘密が解き明かされるわけでは無いのでそういう方はもう少し別な本を探された方が良い。 (★★★★★)
山岸 きくみ/著: 誰にもあげない (幻冬舎文庫)
三池崇史監督作「喰女~クイメ~」の脚本家によるノベライズ。映画よりもミステリー小説的な書き方になっていて、楽しむ視点が変化している。情報補完をかねて映画を見てからの方が楽しめるのでは? (★★★)
原田 実/著: 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)
と学会の歴史担当?原田実の「江戸しぐさ」検証本。偽科学ではないが、教育の場にまで忍び込び、恣意的で危険な思想なりかねないオカルティックな偽史の発生と発展をひもといて、まさしく正体を突き止めようとしている。問題はこのことが現在進行形で時の政府と結びついてしまったこと。情報を共有し目を光らせなくてはいけない。 (★★★★★)
松田 卓也/著: 間違いだらけの物理学 (学研科学選書)
疑似科学批判者として著名な松田氏の最新作。ただし、今回は物理側も間違うことがあるという例を自分の体験を踏まえて紹介していて、しかもその中身が今も間違ったまま流布されている物があるところが味噌。
批判眼と科学者としての矜持が垣間見え面白い。
個人的には揚力の話が一番面白かった。 (★★★★★)
ヤマザキマリ: プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム)
こういう話は好きで、語られる蘊蓄が今の視点では浅はかに見えても、その当時どうだったのかはまた別の話。こういう貪欲な知への欲求があったればこそ、現在に至るわけで、そしてそれはこれからも変わらず進み行く物だと思う。 (★★★★)
ハシモト: ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (コミックジーン)
「となりの関くん」見たいな、他人観察型の視点の漫画。この手の話だと長く続けられないよなぁと思いながら読んでるとネットで見たようなネタが。どっちかがオリジナルんだろうけど、1巻は珍しく紙の方で買った。 (★★★)
桜井画門: 亜人(4)
(★★★★)
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