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2011.05.15

特撮メモ20110515「ゴーカイジャーは神がかり」

 久々なんだが、ニチアサが面白くないわけではなく。戦隊もライダーも面白いという非常に幸せな毎週だ。

 「ゴーカイジャー」は「大魔神カノン」のメイン監督であった坂本太郎監督。久々の戦隊だと思うけど、見事すぎる出来。

 次週への伏線もしっかり入れて(脚本段階で用意されたのか、現場的さじ加減なのかは判らない)、中の物語も勘違いから勘違いへとつないでなんでそんなことで終わっちゃうの?というようなあっけにとられる内容ながら、ほっこりと終わる。

 誘拐犯の山中崇は監督とも旧知の仲だが、良い味を出している。この独特な雰囲気はご本人が持ち合わせているんだと思うが大事にして欲しいなぁ。

 しかしこの話バカな話で終わっているがこの誘拐犯のこの先は茨の道だ。

 具体的に言うと3,000万円の借金を悪徳金融業者に支払い迫られている状況は何も変わっていない。彼がどうなってしまうのかはさっぱりだが、何かあれば力を貸すと入っているものの昔だったら、悪徳業者が怪人の変身でとか、話の流れの中で悪徳業者も一緒に懲らしめられてとかだったのをしないで、あくまで自分で解決するように仕向けて終わらせている。

 こういう脚本が戦隊で通って行くんだから世の中も変わったもんだ。

 実はそういうところが個人的にはビックリな回だった。

 それから、「オーズ」。

 「オーズ」は実は「クウガ」と印象がかぶって見えている。主人公が風来坊っぽいとかお人好しっぽいとか古代の力のベルトで変身するところなんだが、自分がその力をかぶり他の人を助けようとする自己犠牲的な部分がそう思わせるのかも知れない。

 ただ、主人公はことある毎に口に出して彼の正義感を伝えている。そこだけは違うと思う。実は彼の「手の届く範囲」説には共感できるけど、ヒーローとしてはどうだろう?と思っていた。

 しかし、今回その手の届く範囲を広げるために「オーズ」で有り続けたいという彼の欲望が語られる。

 先週までの彼はアルティメットフォームの影におびえる五代と重なる。

 でも、今日暴走はしたけど、自分の意志で変身した。これからどうなるのかとても楽しみだ。

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