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2011.05.14

「ミスターノーバディ」インプレッション

 ここのところ海外で流行ってる印象のある脳内多重構造の物語。

 評価を知ってから観に行ったので、その期待値からするとそこまではないんじゃない?という感じだが面白かった。冒頭から騙されてしまうところが自分でも心地よい。

 まもなく老衰で死ぬ人類最後の"死ぬ人間"が主人公だが、この設定の処理をどうするんだろうと思って設定上の興味からこの映画を観に行った。人類が死ななくなったら人口の問題とか色々困るはずだし。

 後から思い返すとメタ構造のメタファーが何度も何度も映像の中で示されている。見てるときはそれがそう思わないのが素晴らしい。

 ただの老人の記憶混乱かと思いきや・・・でもその構造がどうなってるのかは、解らない方が観ていて面白いはずなので、ここではしない。

 あまり構造と難解さに囚われすぎるとメッセージが埋没してしまう。

 とても今の日本に必要なメッセージだ。

 僕らは今の選択の中で邁進するだけだ。

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