「ステキな金縛り」インプレッション
最高だとは言わないけど、熟練の技という感じだ。
舞台劇の手法をそのまま映画で実現させているところもだけど、この嘘くさい設定を、後半に向けて作り上げるのは見事だ。
手玉の役者で物を構成させることに違和感があるかも知れないがそこがまた座付きの監督、脚本家みたいで、劇団風味がある。
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最高だとは言わないけど、熟練の技という感じだ。
舞台劇の手法をそのまま映画で実現させているところもだけど、この嘘くさい設定を、後半に向けて作り上げるのは見事だ。
手玉の役者で物を構成させることに違和感があるかも知れないがそこがまた座付きの監督、脚本家みたいで、劇団風味がある。
「月にとらわれた男」の監督作なので、ミステリー仕立てだと思ってみた人が多いのかな?あるいは売る側がそれを期待してみて欲しかったのか・・・しかし、どうも映画通ではなかったらしく、多分基本筋に非常に正直に見られた。
凄くビックリすることはないけど、良い話だ。
Y'sProducts発行「晦」<かい>掲載再録
「がらっぱの夏」 安史和尚<あんしかずなお>
さて、今もそうだと言えばそうなのだが、私は昔、好奇心旺盛な子供だった。どうでも良いようなことでも何でも聞いて回る、故に大人からすれば疎ましい存在だったかもしれない。ブルース・ウィルスの映画ではないが、今、目の前に子供の私が居たら私は相当嫌っているに違いない。そんな理知(インフォメーション)を追い求める一方で、叱られるときは、まだ「お前は、よその子で橋の下から拾ってきた」などと、今はちょっと通じないのではないかというような話で親に牽制されて、そう言うことを結構鵜呑みにするような子供でもあったのだ。
まぁそう言う話も含めて、私は「聞きたがり屋」だったし、周りの大人もなんだかんだと言って話をするのが好きだった様な気がする。私が聞き回ったからなのか、色々と昔の話などをしてくれたものだ。
そのままの内容だ。何処もひねっていない。
それに少々ネタが古いようにも思う。公開されたタイミングから考えると似たような話である物が多いことから国情を反映してるとは思うが。
でも、スタンダードで良い感じの物語だった。役者が良いからかも知れない。
元のデザインが、子供心にもダサくって仕方がなかった。アメリカンヒーローなんて所詮こんな物かと思ったのはこの「キャプテンアメリカ」だった。アメコミを低く見た一因でもある。
しかし、少なくとも今はそんなことは思っていない。少なくともこの映画に関してはそんなことは思わない。
本当の意味でヒーローらしいヒーローものだった。
見終わって本当に清々しく頑張りたくなる映画だった。
レートは出ていないが本当に子供に見せて良いの?と思うような内容だし、特撮が最高かと言われたらそんなことはないし、カッコイイのかと言われたらそこまで格好良いわけでもない。
けどオリジナルの電人ザボーガーへのリスペクトと井口節のコミックタッチの演出が見事にマッチして、今見る「電人ザボーガー」という映画が出来上がったんだと言うことは間違いない。
井口監督作が好きな人はもちろん、特撮好きな人は見て必ず得すると思う。
自分は糸川英夫というか彼を持ち上げる人たちが苦手で、礼賛とは言わないが、思いっきり偉人として持ち上げたこの映画はとても自分の中ではダメな物なのだ。だが、監督スタッフ、役者陣。手癖のメンバーとは言え、さすが熟練の技術で面白く見せている。
何となく興味本位で見た。そもそも恋愛物は苦手だ。ただ、テレビでも使っていた御輿のビジュアルとか突き抜けた感じが気になってはいたので映画の日で足を運んだ。
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早野 龍五・糸井 重里/著: 知ろうとすること。 (新潮文庫)
淡々と行われた早野さんの行動を糸井重里との会談で表していく。その過程が胸を打つ。強い意志で本当に素晴らしい仕事をされた。その過程を知るのに最適な書だ。残念ながら何かの秘密が解き明かされるわけでは無いのでそういう方はもう少し別な本を探された方が良い。 (★★★★★)
山岸 きくみ/著: 誰にもあげない (幻冬舎文庫)
三池崇史監督作「喰女~クイメ~」の脚本家によるノベライズ。映画よりもミステリー小説的な書き方になっていて、楽しむ視点が変化している。情報補完をかねて映画を見てからの方が楽しめるのでは? (★★★)
原田 実/著: 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)
と学会の歴史担当?原田実の「江戸しぐさ」検証本。偽科学ではないが、教育の場にまで忍び込び、恣意的で危険な思想なりかねないオカルティックな偽史の発生と発展をひもといて、まさしく正体を突き止めようとしている。問題はこのことが現在進行形で時の政府と結びついてしまったこと。情報を共有し目を光らせなくてはいけない。 (★★★★★)
松田 卓也/著: 間違いだらけの物理学 (学研科学選書)
疑似科学批判者として著名な松田氏の最新作。ただし、今回は物理側も間違うことがあるという例を自分の体験を踏まえて紹介していて、しかもその中身が今も間違ったまま流布されている物があるところが味噌。
批判眼と科学者としての矜持が垣間見え面白い。
個人的には揚力の話が一番面白かった。 (★★★★★)
ヤマザキマリ: プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム)
こういう話は好きで、語られる蘊蓄が今の視点では浅はかに見えても、その当時どうだったのかはまた別の話。こういう貪欲な知への欲求があったればこそ、現在に至るわけで、そしてそれはこれからも変わらず進み行く物だと思う。 (★★★★)
ハシモト: ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (コミックジーン)
「となりの関くん」見たいな、他人観察型の視点の漫画。この手の話だと長く続けられないよなぁと思いながら読んでるとネットで見たようなネタが。どっちかがオリジナルんだろうけど、1巻は珍しく紙の方で買った。 (★★★)
桜井画門: 亜人(4)
(★★★★)
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