「琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ」インプレッション
イベントムービーとしては悪くはない。
でも、自分の求めてる物とはちょっと違った。
テレビ版第一期を見終えたばかりなので、わかってないかも知れない。でも、テレビ版のあのつたない表現の方が心に響くのはなんでだろう?
以下ちょっと期待が大きかったのでつらつらと。
もちろん映画は設定も変えた別のお話だ。それは了解している、だからこそ、変わるべきところと変わってはいけないところが逆のような気がするなぁと思いながら見ていた。
テレビ版ではマブイストーンの争奪戦だったのだが、今回マブイスターの争奪戦になっていた。それも別にかまわない。問題はテレビ版でマブイストーン争奪戦にした効果について。
これは15分の枠を13回やるために争奪戦で1話完結を図る、話を進めるための手段の方が先にあったと思う。しかし、無理矢理にこの設定を作ったおかげで、それぞれの意味が毎回説明されて、最終回に活きてくるところが、創作の面白いところと言うか神がかってるところだ。映画はマブイスターを7つにしたものの、それを活かせなかった。
個別のエピソードをもう一個は入れておくと7つのマブイが活きたんじゃないかなと思う。その際に最後に残ったマブイの強靱さを描ければなお良い。
大体、最後に残ったこと、それが何のマブイだったか、あんな説明的な台詞で言わせてはいけない。
全体に映像は豪華だけど、画面設計を含めた演出と脚本がどうも、普通で残念だった。
アクションや特殊効果は頑張ってる。でもああいうのがマブヤーのアクションかと言われると首をひねる。
スタッフが変わっているのは映画のノウハウがあるかどうかと言うのが大きいと思うが、元の味が活かせてないという気の方が見ていて大きかった。カメラワークに関してはテレビ版の方が良いなと思うことすらある始末だ。
あと、これはメンバー招集の都合だろうが、山野でのロケがないのもどうかと思った。ジンベーダーの絡みで海岸のシーンはあるが、絵面が平坦で、その辺もうちょっとがんばれなかったか。
とはいえ、ローカル番組が期待に応じて映画化され、全国劇場公開にまで成ったのはほんとうに喜ばしいことだ。
テレビ版は13話入って3000円のDVDが出ている(1,2とも)1,2を入れたDVDBOXは5000円しない値段設定だ。放映のない人でも試しに買って観れるくらいの(1回あたり正味10分未満だからこそ出来るのだが)値段で、まずそちらの鑑賞をお勧めする。
自分も2(ターチ)はこれからだけど楽しみだ。
« A HAPPY NEW YEAR! 2012 | トップページ | 「ダーク・フェアリー」インプレッション »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「クロニクル」インプレッション(2013.12.31)
- 映画が楽しかった2013(洋画編)(2013.12.30)
- 映画が楽しかった2013(邦画編)(2013.12.30)
- 2013年観た観たい映画リスト 最終版(2013.12.30)
- 「鑑定士と顔のない依頼人」インプレッション(2013.12.17)
「特撮」カテゴリの記事
- 「マン・オブ・スチール」インプレッション(2013.09.08)
- 「ガッチャマン」インプレッション(2013.08.25)
- 「パシフィックリム」インプレッション(2013.08.17)
- 「劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ OF ミュージック」インプレッション(2013.08.04)
- 「劇場版 仮面ライダーウィザード IN MAGIC LAND」インプレッション(2013.08.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント