「TOURNAMENT(トーナメント)」インプレション
「少林少女」のプロデューサーで、「ハイキックガール」の監督、「KG」「サルベージマイス」のアクション監督という、アクション監督と言うよりは技斗といったほうが良いような感じの人である。
その監督最新作がこの「トーナメント」だ。
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「少林少女」のプロデューサーで、「ハイキックガール」の監督、「KG」「サルベージマイス」のアクション監督という、アクション監督と言うよりは技斗といったほうが良いような感じの人である。
その監督最新作がこの「トーナメント」だ。
さて、今年も早、2ヶ月になろうとしているのだけど、スタートダッシュで8本も見ちゃってるので、最初のまとめをしよう。と、言うことでまずリストから。
ものすごく多い人だった。すでに一線からリタイアしている年配の人が多かった。
おそらく彼らと自分とでは受け取り方が違うだろう。そして、近くにいた若いカップルともである。
西岡は故人であるので映像はすでにあったドキュメンタリー素材から持ってこられていた。
西岡については、課題図書だったのか、父親からもらった「法隆寺を支えた木」(NHKブックス)で読んで、知った。ただの建設屋の話かと思ったら、そうではなく、材料である木の吟味から始め、成すべき事をなすためには道具も作る良い意味での職人である。
大(?)ヒットゲームの映画化。シリーズ最初の「逆転裁判」の主要エピソードを使っており、メインのキャラクターは多少の現実との違和感はあるもののとてもよく似せてあって、映画の中ではOKな人がそろえてあった。
鮎川誠の小中大<こなかまさる>は全然似ていないが、個人的にまだ健在なんだなと知って驚いた。(個人的な人脈なんだろうか?)
内容はゲームのエピソードも上手く消化しているし、まさかのゲーム上の裁判システムが映画でも成立させてあって、破天荒であっても中の世界では違和感なく進められる。「異議あり」「まった」「くらえ!」もチャンと出てくるのだ。
あきれた(誉め言葉)
2010に映画化された「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」の時も気になっていたのだけど、なんか評判が悪くて二の足踏んでる間に終わってた。同じ原作をアメリカ映画として作り直したのが今作。
主人公のミカエルが格好良くなって、ドラゴンタトゥーの女ことリスベットがスレンダーになったのは大きな変更点だけど、見た目で病的な感じがする上に、その中から醸し出されるかわいさがたまらない。今風に言うならヤンデレとか言うヤツじゃないかと思うのだが、演じるルーニー・マーラは本来正反対の容姿の美女で(笑)そこが漏れ出して来る感じなんだけど、本当に凄いなぁ。
自分は原作を読んでないので、個人的には原作好きの人にどう映るかは気になるところだ。良くできているが「こんな物か」というのが正直な感想だ。
こいつは人物も2Dだけではなくて、モーションキャプチャーで3Dのキャラクターも動かしている。この部分がかなり弱点だ。
でも、強みでもある。
もはや自分の年中行事なんだけど。
元のデータはこちら。(社)日本映画制作者連盟の日本映画産業統計の公開情報を見られたし。
<http://www.eiren.org/toukei/index.html>
データを見ていて、色々読み解けるので毎度面白い。
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早野 龍五・糸井 重里/著: 知ろうとすること。 (新潮文庫)
淡々と行われた早野さんの行動を糸井重里との会談で表していく。その過程が胸を打つ。強い意志で本当に素晴らしい仕事をされた。その過程を知るのに最適な書だ。残念ながら何かの秘密が解き明かされるわけでは無いのでそういう方はもう少し別な本を探された方が良い。 (★★★★★)
山岸 きくみ/著: 誰にもあげない (幻冬舎文庫)
三池崇史監督作「喰女~クイメ~」の脚本家によるノベライズ。映画よりもミステリー小説的な書き方になっていて、楽しむ視点が変化している。情報補完をかねて映画を見てからの方が楽しめるのでは? (★★★)
原田 実/著: 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)
と学会の歴史担当?原田実の「江戸しぐさ」検証本。偽科学ではないが、教育の場にまで忍び込び、恣意的で危険な思想なりかねないオカルティックな偽史の発生と発展をひもといて、まさしく正体を突き止めようとしている。問題はこのことが現在進行形で時の政府と結びついてしまったこと。情報を共有し目を光らせなくてはいけない。 (★★★★★)
松田 卓也/著: 間違いだらけの物理学 (学研科学選書)
疑似科学批判者として著名な松田氏の最新作。ただし、今回は物理側も間違うことがあるという例を自分の体験を踏まえて紹介していて、しかもその中身が今も間違ったまま流布されている物があるところが味噌。
批判眼と科学者としての矜持が垣間見え面白い。
個人的には揚力の話が一番面白かった。 (★★★★★)
ヤマザキマリ: プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム)
こういう話は好きで、語られる蘊蓄が今の視点では浅はかに見えても、その当時どうだったのかはまた別の話。こういう貪欲な知への欲求があったればこそ、現在に至るわけで、そしてそれはこれからも変わらず進み行く物だと思う。 (★★★★)
ハシモト: ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (コミックジーン)
「となりの関くん」見たいな、他人観察型の視点の漫画。この手の話だと長く続けられないよなぁと思いながら読んでるとネットで見たようなネタが。どっちかがオリジナルんだろうけど、1巻は珍しく紙の方で買った。 (★★★)
桜井画門: 亜人(4)
(★★★★)
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