「トロール・ハンター」インプレッション #trolljapan
自分が見に行った直接の理由は今年から来年に掛けて巨人物が洋画邦画ともに出てくるんだけど、これは北欧の映画で某特撮アカウント近辺でにわかに話題になっていたので比較してみたくなって追従した。
公開スクリーンが少なく時間が良くなかったので苦労したが、何とか見ることが出来て良かった。
絶賛はしないが、泥臭くも対巨大生物のツボを押さえた映画だ。
フォーマットは新時代の怪獣を描いた「クローバーフィールド -HAKAISHA-」を思い出す、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以降のドキュメント映像風の物なのだが、個人的にはこの方法は、飛び道具だと思っているので、そこが残念だ。詰めの甘さが出るとそこから瓦解する。
最後も撮影者不詳になってしまうし、陰謀論で味付けするのは良いのだけど、味付け以上の味がない。どれでも同じ風に思うからだ。
しかし、この全滅させたいけど全滅できない。苦しみながらも敵をも哀れみ、孤独に戦い続けるトロール・ハンターには「響鬼」の鬼や「大魔神カノン」のおんばけを重ねてしまった。
要は北欧で「響鬼」を作るとこんな感じかしら?という物なのだ。
また、トロールが爆発四散するか、石化して砕ける様を見ているとPS2の傑作ゲーム「ワンダと巨像」の巨像を思い出した。
もしこの2つのキーワードにピクッとくるなら、見ていて損はない映画だ。
怪獣は描き方が難しくなった。どうやってそれを超えていくのかと言われると、これが1つの回答ではある。
でも自分は最初に言ったとおり、この文法は飛び道具、主流ではないだろうと思うのだ。そこをどう超えていくのか、それがこれからの怪獣映画を作る人たちに超えていって欲しいと思うところなのだ。
是非、2015年までには・・・
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