net@valley

　さて、本作の狙いは何か？思い入れはあるものの流石に古い映像だし、その辺をリファインしたいという思いは、やはり作る側にあったのだろう。監督が出渕裕だったことは意外だが、第１章を見る限り上手くいったようで安心だ。

　脳内リファインヤマトを実際に再現という点では、ほぼ満点上げて良い。

　リメイクや仕切り直しはそもそも続編がたくさんあった頃からやっていたわけだが、取捨選択の仕方が良いのだ。不合理でもそうでないとヤマトだと思えない部分は、そのままにしてあるし、こうした方が今風とか科学的な合理性が上がる部分はどんどん手が入っている。

　以下、断片的な感想を連ねよう。

・(冒頭のゆきかぜ見ながら)メカが細かくなってるなぁ
・速い！そうそう、なんで遅いのかと思ってたよなぁ。
・「・・・明日のために今日の屈辱に耐えるのだ。それが男だ！」「男なら戦って戦って戦い抜いて・・・」は大芝居だからなぁ。あったらうれしかったけど。
・火星の二人はそういうことにしたのか。
・遊星爆弾のシーンでぐっとくるなど・・・
・また妙なとこで旧作リスペクトを・・・（芦田豊雄作画の爆発シーン再現）
・ナレーションがない！
・流石に「放射"能"」はやめたのね。するとコスモクリーナーＤの扱いがどうなるのか興味深い。
・土方～！
・空中戦かっこ良いなぁ。
・この辺本当に都合良い展開だけど燃える。
・第１話ラストに余韻がほしいなぁ。数秒の差なんだけど。
・おお、航空機っぽい爆撃機(笑)
・(コスモタイガーって名前なんで使えなかったんだろう？)
・各国の協力体制状況なんかもフォローしてあるのは良い。
・惑星間弾道弾・・・冥王星基地の人緑っぽいけどこのエフェクトは？
・もう一人の妹？今もう一人って・・・
・各メンバーの招集シーンは人物構成の矛盾を解決させようとしてるなぁ。山本が女性になったけど兄が書かれてるのは愛嬌。四郎は？(笑)
・南部が全然違うのに南部っぽい(笑)
・傾いた第三艦橋はこう描いたか。
・ヤシマ作戦!?
・ちょっと展開が早い。
・来た来た来た来た！ここに掛かる音楽と絵面が大好きだぁ
・爆煙がリアル！
・もうちょい正面バックが赤々と作ってほしかった。

　ふう満足！

　テレビ放映時のフォーマットの関係なんかがあるのでパートの切れ目がどうなるのかはもしかしたら最終的には変わるのなかなぁ？ああ、でも良かった。非常に好感触の第１章。エンディング(まとめてバージョン)以外はＢＤと同じ。主題歌が流れないので特典映像で流したりしていたがこの辺が唐突感があって、ブリッジがあると良いなぁと思った。

　ささきいさおは一時期、歌が良くなく、かなりもそして来たことはうれしいが（お歳を考えればすごいが）軽快に歌うとことでスタッカートっぽく切れるようになったのはちょっとなぁ。でも完結編とかそのあとの新録版よりは良い感じだった。

　ところで、ヤマトで自分が一番疑問だったのは、波動エンジンは地球で作れたのに、コスモクリーナーは何で受け取りに行かなくてはならなかったのかという点。今回、波動エンジンは実は全部は自力で作れなかったという解釈を加え、もう調べたから知ってるけど(笑)謎のカプセル荷物、とか今作独自の解釈がありそうで楽しみ。

　次回は６月末。楽しみに生きよう。