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2012.05.25

「ポテチ」インプレッション

 佳作「ゴールデンスランバー」のメンバーが再び仙台で撮った映画だ。原作は読んでいないし、1時間強の小品だが、素晴らしい映画だった。

 主人公はまじめとかそう言うのではなく一種の障がいを持つ人に多い印象がある自分の理に頑なな人間で、しかも空き巣とのっけから突拍子もない。ヒロインも結婚詐欺にあって死のうとしていた女だし、そして色々な意味で謎めいた人の心の判らない男、そして主人公の母親で話は進んでいく。

 その中で主人公の親子愛と奇妙な愛情関係や友情が凝縮して語られる。

 タイトルにもなった「ポテチ」の登場は唐突で、初見は意味が分からないかも知れないが、最後にいたるプロセスで、ものすごく突き動かされる見事な伏線になっていて、その見事さに驚いた。

 大きなプロットは同じなんだと思う。少し急ぎすぎの展開だなと思ったところや最後のオチは映画の方の仕業かも知れない。

 この難しい主人公をやった濱田岳は「ゴールデンスランバー」でも味のある猟奇殺人者をやっていたが、今作でもなりきる見事さに驚いた。

 現時点で今年の邦画で一番のおすすめ1300円でこれが楽しめるとは。ありがたい。

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