「貞子3D」インプレッション(2012/05/25修正)
ここ最近の宣伝大量投入とライダー役者2名の出演、それからお気に入りの橋本愛出演で気になって、見に行った。
橋本愛はMM9の謎の少女役で知った雰囲気のあるSの美少女が似合う子でお気に入りだ。
ホラーは不況の時に売れるという話があると聞いた。それで企画されたかどうかはわからないが、今作は確かにホラーのテイスト。でもアメリカ映画のホラー物だ。脅かし(アタック)のシーンが多く、謎解きで物が解決するようなミステリー仕立ての話を期待していると肩すかしに思うだろう。
映画としてはどちらもアリだ。でも最初の映画がそうだったこともあって、謎解きがないことで大味な印象がある。
シナリオや演出の意図なのか、結果的に主人公のバトル物となるなら、冒頭から最初に巻き込まれるまで、主人公の出自をわかりやすくするようにして欲しかった。
最初に巻き込まれたときに「やっぱり先生が」みたいに持って行けると彼女が追い込まれている状況がわかりやすくなると思うのだ。ここがしっかりしていないんで、一応伏線らしいものはあるのだが、先生を怖がる生徒の気持ちもさっぱりわからないし、後でわき上がる決意みたいなものもよく分からない。
あのシーンでは、普通、貞子を怖がる方が自然だと思うのだ。あの展開で恐怖が主人公の助けに来た先生に転化されるのが、正直、理解できない。多分助けたが凄い力だったので逆に脅威を感じてと言う感じか自分が巻き添えだったと認識したからなんだろうがそこが上手く演出されてないと思う。
この映画はその辺のもやっとした部分が多々ある。1シーンは良いのだが、つながらない。
古参刑事の件もそうだ。思わせぶりだが、いてもいなくても良い感じ(実際は主人公に情報をもたらしたり、移動手段になったり、居ないとこまるのだが)。すごくもったいないなぁと思いながら見ていた。
クライマックス、廃墟の展開で突如、石原さとみのヒロインアクション物になったり、この辺は可笑しくて笑ってしまった。カメラワークも3D映画なので選択肢が狭く、単調だし。別に貞子がクリーチャーになっても全然かまわない。けど、それが恐怖とならず笑いになるので困った。
そして最後があれで決着とは・・・
個人的には劇中のアイドル、Androidを喜屋武ちあきがやっていたり(声だけでなく映像も似ていたので意識はしてるはず)、メガ貞子の件でにやりとしたりするんだが・・・
この監督は「ハンサム☆スーツ」の監督だそうだ。あの作品ではテレビ的な感じが良い味だったので、どちらかというと好感を持っていただけに残念。作品に向き不向きがあるのではないのか?と思った。
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