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2012.07.31

「ダークナイトライジング」インプレッション

 賛否両論なのだそうだ。

 自分にはちょっと信じがたいが、「ダークナイト」が凄すぎたので、それだけ期待が大きかったと言うことなのだろう。それと「ジョーカー」役が生きていれば、またちょっと違ったのかも知れない。

 前作は凄みを感じた。ゲーム理論よろしく、究極の選択を次々とジョーカーが切り出し、ゴッサム市民とバットマンを追い込んでいく。その中で、光の騎士が倒れ、バットマンが悲壮な覚悟で闇の騎士となる事で事態を収拾させるわけだが、その心情が本当に見事に映像化されていて、画面からにじみ出ていた。

 今作はしかしどちらかというと娯楽性が高い。

 主人公にも陽の要素が見え、敵の知性も高く、狂っているようで親子愛や男女愛がその根底になるのでそういう意味の怖さ、凄みは無かったかも知れない。

 しかし、映像表現については、他の誰かがやったら凄くつまらなくなるようなプロットまとめ上げ、アクション映画としてそして希望の光を与えるヒーローとしてのバットマンの浮上<RISE>が描かれ、頼もしく、見事なトリロジーの完結だった。

 もちろん個別のシーンについては疑問も多々あるのだが。それが作品評価を貶めるものかというとそんなことはないだろうというのが自分の印象だ。

 現時点で今年一番気に入った映画だ。

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「ダークナイト・ライジング」★★★★☆ クリスチャン・ベイル、アン・ハサウェイ、 トム・ハーディ、マリオン・コティアール、 マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、 モーガン・フリーマン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット出演 クリストファー・ノーラン監督、 165分、2012年7月28日公開 2012,アメリカ,ワーナー・ブラザース (原題/原作:THE DARK KNIGHT RISES ) <リンク:[続きを読む]

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