「トータル・リコール」インプレッション
アーノルド・シュワルツェネガーが好き、バホーベン監督好きなので、前回の映画は好きな映画に入れて良いのだが、いまいちだった。そして、すでに時もたったし、原作とは違う話だったから、解釈変えたり意趣変えたりやりようはいくらでもあるだろうということで、見に行った。
東洋的な演出がいかにも日本ではなく中国や韓国になっているところが時代を感じさせる。しかし同時に「ブレードランナー」以来の退廃した未来像から抜け出てもいないなと思いながら見ていた。
バホーベン版には脚本ミス、演出ミスだと思うが、ラストにハウザーが実は当初から裏切る意図を持って、記憶を失っていたことを映像で知らせて、皆がそれを信じるシーンがある。
自分はここが納得できなくて、イマイチだと思っている。
だって、脳の中をいじって記憶を操作でき、変装装置で人間の目どころか正常に動作していれば機械すらごまかされるというのに、「証拠の録画映像です」と出されて誰が信じるというのか!?
ということでこの点に関しては今作の方がすっきりして良かった。また序盤からアクションも創意工夫があってこの辺も見所だ。
ただ、今年一番になるにはまだまだ何かが足りなかった。
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