「鍵泥棒のメソッド」インプレッション
メソッドというのは劇中にも出てくるけど「メソッド演技法」という重ね言葉のような演劇理論なのだそうだ。で、映画はそのため、演技についてのメタな表現が多く入っていて、ソコは面白かった。
ただ、堺雅人は自分はとても苦手な演技者だと言うことも分かった。
当たり外れが多いだけでなくてこの人のクサイ芝居はクサイと分かってやってる芝居と元々クサイ部分が分離できてないんだなぁと思った。これがクヒオの時には負に作用した。もちろん、プロ的にはすばらしい技なのかもしれないが素人に分からないのはダメだと思う。少なくとも自分にはダメそうだ。
暮れの菅野美穂の大奥でもあの作った顔の三日月目を見ただけでギャグにしか見えなくてもうダメだ。
香川照之は歌舞伎界ではなんだかんだと言われちゃってるが、その辺が上手い。二つのキャラをちゃんと使い分けていて、見事だった。
それから全体にストレスを充満させる荒川良々も良い。あの映画だから使えるトリック破りとかも面白かった。
で、途中の性格を書き込んでいくあたりは、もう気づいてたことの証なんだろうか?そういうのももう一度観ることがあったらちょっと観てみたい。
« 「白雪姫と鏡の女王」インプレッション | トップページ | 「天地明察」インプレッション »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「クロニクル」インプレッション(2013.12.31)
- 映画が楽しかった2013(洋画編)(2013.12.30)
- 映画が楽しかった2013(邦画編)(2013.12.30)
- 2013年観た観たい映画リスト 最終版(2013.12.30)
- 「鑑定士と顔のない依頼人」インプレッション(2013.12.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント