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2012.10.01

「ハンガー・ゲーム」インプレッション

 大量の宣伝が投下されたのであらすじは知っていると思う。最初はスティーヴン・キングの「ランニングマン」の映画版、「バトルランナー」のような感じかと思っていたが、むしろ「バトル・ロワイヤル」の様な感じだった。

 で、映画は大作感もあり、ヒロインは服装で印象が大きく変わるので(ドレスを着ると太って見える)とまどうが、いろいろな仕掛けが楽しませて、長時間楽しませてくれる。

 落ちがもっとすっきりしたヒロイズムにならないのは、なかなか最下層からはい上がれない世相のせいなのだろう。

 ただ、ラストでいかにも続きそうな雰囲気のカットで終わらせるのはまだしも、切り替わってエンドロールがスタートする瞬間に「『ハンガー・ゲーム2』日本公開決定」とテロップを出すセンスが自分には理解できなかった。

 色んな「if」を残した余韻たっぷりな終わり方で続編もその選択肢の一つだから、エンドロールでそれを楽しみたかったのにだ。

 大体、すぐに撮影に入っても完成まで2年はかかるだろう超大作、今ここで性急にテロップ出したところですぐに忘れられてしまうのに何を台無しにしてるんだろうと思いながら、映画の内容とは別に憤慨してしまった。

 映画は見なくては意味がないかもしれない。だったら見せるまでの予告や宣伝が台無しにしてしまうようでは、話にならないと思うのだ。

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