「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」インプレッション
今作もそんなだったらどうしようと思っていたのだがその辺は何とか回避された。
最初に登場したシーンで回り込まずにボンネットの上で一回転して向こうに移るとか、さっと身構える一瞬の目線と手先とかね・・・たまらない。動いているだけでその人だと思いこめるようなものがやっぱり欲しいのだ。単体ヒーローは特に。
最近のスーツアクターの方が身体能力は高く、器用に他人の動きも出来るんだけど、それもあって動きのケレン味はなかなか響いてこない。
逆に言えば大葉さんは大葉さんのキャラの役しかできないんだけど主役にはそんな人が成って欲しいなあと自分が思っていることを確認した。
このギャバンのインタビュー記事が「宇宙船」に載っているのだけど、大葉さんのページの最初の構えだけで、もうたまらないもの。格闘としては間違っていても、妙にひょうきんでも、あの立ち居振る舞いがたまらないのだ。
蒸着ポーズの軌道とかそんなのが、そうそうそこだとうなずき笑ってしまった。
あまりおもしろさのないシャイダーの焼結ポーズは別にして、赤射は珍しい(本編で1回くらいしか使ってない)肩の位置より高いところに拳を突き出すやつだったけど・・・金田さんは知ってるはずだから意図があるのかなぁとか昔の楽しみ方で見られたのは良かった。
話の作り込みのレベルは別にして、まあまあの線に収まっているのは良い。東映が(バンダイがらみとはいえ)戦隊でもライダーでもない独自路線を一本の映画で起こし直したことは評価に値するし、出来れば次にとは思う。
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