「ライフ・オブ・パイ」インプレッション
不思議な話とか意味が分からないとかそんな感想が多いような気がする。
少し前だとナイト・シャマラン監督が撮りそうな話だけど、尻窄んでるわけでもなく、豪華な映像と余韻で終わる。宣伝で意味がよく分からないと思っていたが、最後まで観るとどうしてああいう宣伝になったのかも分かる気がした。
ラスト付近のカタルシスがもう少しあれば、印象は違ったのかもしれないが、試みとしては面白い映画で、自分は傑作だと思っている。
「ライフ・オブ・パイ」は最初、本筋とは関係ないと思える導入部がある。実はそれが見事な仕掛けで、しっかりとこちらに効いている。ラストで、2重構造の意味を伝えられた時、どうしてそういう展開だったのかが理解できるようになっている。
「虎」がとても大事なのだ。
ラストまで語弊のある言い方だが騙されてしまった自分が、心地よかった。傑作なんだと思う。
3Dについては、効果的な部分もあれば効果のないところもあったが、無茶をせず、馴染むように視界や深度が設計されていたり、よく出来ていた。目が疲れない。ただ、2DでIMAXカメラで撮った方が、パノラマ感というか画面の広さを堪能できるんじゃ?と最近は思うようになった。まあ大資本映画でないと難しいのかもしれないが。
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当ブログの歴代ベスト3D映画は「アバター」
その理由は、J キャメロン渾身の3D 映像美だった。
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