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2013.01.17

「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」インプレッション

 今年最初の映画鑑賞。

 今回も面白かった。前回から全くの新作(というかオリジナルでやっていたことでは今現在受け入れがたい内容を、その意図をくんで改めたもののように自分は思う)を挟んでいるのだけど、それが新しいヤマトの世界を補完して、ヤマト世界感を変更せずに構築に厚みを加えているところが心憎い。

 そのためには後々にあった(多くのアニメファンには不評だった)続編のおいしいところを組み入れていて、こういう裏設定的な流れも当時のファンとしてはにやけてしまう内容だ。

 冒頭のドメルによるガトランティス掃討作戦などは顕著な部分だ。「さらば」で突如現れた白色彗星帝国こと「ガトランティス」とガミラスはすでに邂逅済みで、その戦力についてもドメルほどの智将ならば、この時点では撃退できる程度の力ということが判る。

 この世界ではないかも知れない「さらば」の世界を知っている旧ファンからすると、このことでいかにドメルが、ガミラス軍の戦力が恐ろしいものかが分かるという、見事な作戦にしてやられる。

 そして、前回は少しのいがみ合いは描かれていたが、ガミラス軍内部の関係性も描かれ、ドメルの立場も良く分かるという描き方になっている。

 そして、開戦の"事実"の描き方がまた心憎い。

 オリジナルではあまり強く描かれていなかったガミラスの悲哀、地球側の問題点も今回は描写していくようだ。

 ドメルの先兵が(ヤマトIIIで登場する凶悪な)次元潜航艦だったり、最後のオリジナルエピソードではアクエリアス(完結編で重要な役割をもつ水の惑星)の存在がほのめかされたり、楽しくてしょうがない。

 また、このオリジナルエピソードでは他でハメにくい、古代の過去を描き、森雪とユリーシャとの関係もほのめかされていてそこも意味深長だった。こうやって人物の掘り下げがあるのも非常に好ましい。

 次章以降は真田の秘密も明かされるだろうし、(オリジナルでは唐突に見えた)藪の反乱が気になる。今作でも藪は良い役所で使われており、イズモ計画推進派の新見とカウンセリングという名でしばしば会っていることが描写されているなど、きっと何かあると踏んでいる(笑)

 第5章は4月13日公開。ツイッターで指摘されたが、テレビ放映が始まっている時期だが、そうなると、最終章になる第7章が最終回までに公開できるのか?という問題も出てきた(笑)現在、約3ヶ月に1回の公開ペースだが、テレビでは1章分を一月で消化してしまう。

 これでは第6章の公開時にテレビは完結しているわけで、大問題だ(笑)

 さてさて。

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