芸術は良く解らない(2)
またも印象論だけど同じ行為や出来上がりでも、これは芸術、これは違うと言い出す人も居そうだ。
でも、それはここではどうでも良い。
いや、残さない人もいるのだろう。即興芸術といわれている大道芸とか、演劇だとかは確かにそのときのパフォーマンスで決まるので、全く同じ事を味わう事など出来るわけもない。音楽もコンサートなどなら同じようになる。
ただ、映像とか音源とかそういったことで記録し、疑似体験を出来るようにすることは有るはずだ。そうでないと商業的に広がりが出来ない。
商業的といったが芸術と商売というのがまた、いやらしい関係で悩ましい。
芸術だとかアートだとか言われてる物は基本、受け手に金銭的、時間的余力があるときに活性化するものだと思う。もちろん貧困社会だからといって0に成ったりはしない(逆に活性化するジャンルもあるかもしれない)。
後世の人の解釈で、目的が違った物がアート化されてしまう物以外は、そういう印象が強い。
逆に言えばそういった物があふれてる時期は個々人に余力のある時期なのかも知れない。
ならば、芸術はいつでもはもてはやされないし、流行、廃りもあるし、普遍的な、あるいは有限でも長期的な評価を受けるような作家はそれこそ一握りしか現れないわけで、しかも存命中にその人が評価され続け、対価を受けるかというとさらに怪しくなっていく。
お金の話など下世話だというかも知れない。でも、お金を生む事が出来るとその芸術が残っていく可能性が高くなると思うのだ。また十分な対価を受ければ、作家の寿命が長くなって、長い間作品を世に送り出せるかも知れない。(まあ、浴びるようにお酒飲んでポックリ逝く人も出るかも知れないが)
そこで興味があるのはそういう事まで含めて、作家が自分の芸術をどういう風に残したいと思っているかだ。本来、自分が死んだらENDマークがつくはずの物を。残さなくて良いという人は恐らくいないと思っているので。
(もうちょっと続くのじゃぞ)
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