« 「ゼロ・ダーク・サーティ」インプレッション | トップページ | 芸術は良く解らない(1) »

2013.02.24

「牙狼-蒼哭ノ魔竜-」インプレッション

 最初のテレビシリーズはそんなでもなかったのだが、以後もずっと観ている不思議なシリーズだ。

 異世界、約束の地は安い絵面で、クリーチャーがストップモーションアニメのように動くCGだったりとイカにもセットの中でやってる感がするのだが、長くやってきたこともあって、牙狼のテイストというか、雨宮慶太のテイストだと思えるようになったのであまり、抵抗感がない。

 テーマも安っぽく、捨てられ、忘れ去られた物の人へ復讐という話に何を見るかという提示だし。

 話も都合が良すぎる。

 けど、それが良い感じで流れていく。キレイな物がアートでなく、工業生産物も含めての話で、そこに注ぎ込まれた様々な思いの結晶であることに気恥ずかしい直球な言及があるけど、今回はエロも抑えめで子供向番組のヒーローのようだった。

 そして鋼牙の決意が語られる。

 アクションは相変わらずのさえで、良いし、役者も松坂慶子の芝居がかった芝居がまた見事だで、この映画を成立させている。「さくや妖怪伝」の時の様なオーラがある。良いキャスティングだった。

 今作は「アリスの不思議な国」にインスパイアされているのだろう。もっと言ってしまうとジョニー・デップが出演した「アリス・イン・ワンダーランド」にインスパイアされている。白ウサギの乗り物や紅茶好きの帽子男カカシなどは間違いない。

 でもこのへんも意外によく出来ていて、好感を持った。

 パチンコマネーのおかげだとかもやもやはするけど、こうやって新しいヒーロー物が長く作り続けられるということが、とても大事だと思う。新テレビシリーズも是非頑張って欲しい。(こういうヒーロー物がどうやって稼いでいくかってのもっても大事なはなしだが、なかなか決め手がない。)

« 「ゼロ・ダーク・サーティ」インプレッション | トップページ | 芸術は良く解らない(1) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

特撮」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「牙狼-蒼哭ノ魔竜-」インプレッション:

« 「ゼロ・ダーク・サーティ」インプレッション | トップページ | 芸術は良く解らない(1) »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Twitter


BOOK LUCK!

無料ブログはココログ