「ライジング・ドラゴン」インプレッション
思えば僕らはその覚悟にしびれていた。
自分は「酔拳」や「笑拳」とかよりもやはり、「プロジェクトA」のようなA級に近づいた作品が好きだった。「スパルタンX」あたりから蹴りやパンチの入れ方がキックボクシング的になって新しさを追求していたけど、香港でのトレンドがカンフー物からギャングアクションのような物に移り、ジャッキー自身が多作だったこともあって、飽きて離れたのは間違いないだろう。
嫌いになったわけではなかったが。
先に公開された「カラテキッド」も見ていなかった。「ライジング・ドラゴン」はまさに久々の鑑賞だった。
冒頭のローラースーツの脱出劇、今までやったことのないことにあえて初っぱなから挑戦。新しい面白さを追求して楽しませようという気概を感じる。
中盤の展開や癖として表現するチューインガムの食べ方とかこういう細やかなアクションにさすがだなぁと思いながら観進める。「味」がある。そうとしかいえない。なんてことのなさそうな動きにハッとさせてくれる。
そして、スカイダイビング(合成カットだが実際に強烈な風圧で空中に浮かんでるのはメイキングシーンでわかる)、火山転落のスタント。立ち上がって、しかし耐えきれず突っ伏すシーンに目頭が熱くなった。
今ジャッキーに出来る最高のアクションとスタントを観ることが出来る。手抜きしていない。そういう意味でのガチなアクション映画だ。
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» 映画「ライジング・ドラゴン」アクションは低調、だけどジャッキーを見るだけで満足 [soramove]
映画「ライジング・ドラゴン」★★★☆
ジャッキー・チェン、クォン・サンウ、
ジャン・ランシン、ヤオ・シントン、
リアオ・ファン、ローラ・ワイスベッカー、
オリバー・プラット 出演
ジャッキー・チェン監督・製作・脚本、
124分、2013年4月13日より全国公開
2012,中国,角川映画
(原題/原作:十二生肖/CHINESE ZODIAC )
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