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2013.04.30

「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事スーパーヒーロー大戦Z」インプレッション

 ここのところ年間の邦画興行収入ランキング上位は、実写はほとんどが東宝の映画で、それ以外はアニメか特撮系ヒーロー映画だ。そういう意味で東映の屋台骨を支えてるのがジャリ番とバカにされてきたこの路線だというのは不思議なものだ。

 ちなみに今作は最初に特報でタイトル観たときは2だったと思うんだが知らない内にZ、乙でなくZに。
 現行東映スーパーヒーローは勢揃いなんだけど最新のヒーロー、キョウリュウジャーは話にはあんまり絡めて無い。そういうところは苦し紛れの印象(言い換えるとテクニカルな脚本と演出(笑))。その辺りはお祭りなんだからと自分に言い聞かせながら、ウィザードとギャバンで話は進んでいくのを観ていた。ただ、お祭り過ぎて感動的な台詞があっても、あまり心に残らない、響かないのはなんか井口監督作品みたいだなぁと思った。

 そういうことも有ってか自分は用意されたドラマよりもネタの披露が重要で、もちろん物語も感じず、その辺を「ああ来たかこう来たか」と楽しんだし、そういう味方の方が大きなお友達にとって幸せなように思う。だから、森田涼花のネタの生かし方は良かったし、登場するメタルヒーローたちはそういうことだったのか!!と、楽しめた。

 でもやや後半ちょっと疲れてしまった。

 アクションシーンはがんばっている。いるんだけど、やはり他の番組作りながらではやっぱり撮影時間が取りにくいだろうし、映画自身が年何回もある状況に成ってしまい、それ以上にテレビ作品のアクションの質が上がってしまっていて、それなりに違うことをしてるんだけど、全部追ってるような人間から観ると絵面の変化が乏しい印象が強い。

 それからヒーローがたくさん出すぎて、薄まるというかなんか平坦な感じがした。この辺は脚本や企画の問題かも知れない。全部出すことに対して器用すぎて、もうちょっと絞っても良いのではと思うのだが。

 とはいえ「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」より一文字撃のアクションシーンが楽しめて、見せ方が明らかに上達してたのは好感触だった。

 ところで、もう撮影に入ってると思われる夏の映画、それから映画の最後に突如ネタ振りされた「キカイダー」それぞれ楽しみなのは間違いない。特にキカイダーは間にアニメがあるものの悪役として登場した「人造人間ハカイダー」以来。今回のシルエットはテレビ版のマスクだったけど、宇宙刑事枠?単独?どんな感じで復活させるのか?興味津々だ。

 こういった振りするって事は例の仮面ライダーの時の安い復活とはわけが違うんだろうからなぁ。(ライダーの悪役じゃないよね?)

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