「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く」インプレッション
と、同時に最初の放映から30年以上経って、こういう形でリメイク出来たことは作品にとって本当に幸せだったんじゃないかと思う。そしてそれを見られた自分たちも幸せだなと思った。
突っ込み所が多いのは仕様だ。オリジナルで起きた現象の解釈がああいう形になった経緯というかスタッフ間のやりとりはとても興味深い。
話で区切るための苦労もあったはず。最終話の二転三転が少しくどいかなとは思うのも、多分そんなところの苦しみの産物だと思う。多少納得感が足りないかなと思いながらも、最後に青い地球を見た時には、やはり来るものがあった。
スタッフや関係者には感謝である。
今作のヤマトはオリジナルの音楽と効果音へのこだわりがあって良かったと思う。そういったものがあって、多くのフックされる物があったからこそ、オリジナルから「アニメーション」や「テレビまんが」でなく「アニメ」が文化になったんだなぁとしみじみ思った。そのフックされる物はひとえに面白い物を作る、ヒットさせてやるという思いからだったろう。良いとか悪いとかでなくそこに真摯にぶつかっていったからこそ今があるのだと思いたい。
今作もオリジナルの良さを伝えたい思いがあったのだと思う。それはここに結実しているのだと思った。
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