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2013.08.14

「ワールドウォーZ」インプレッション

 この手の物を観るときアンデッドモンスターをすべからくゾンビと呼ぶのか?という疑問がいつも有るのだけど、この映画その辺は割り切りが良くって、出てくるのは「ゾンビ」だ。
 この映画は制作費もすごいし、主演もブラッド・ピットという大作だが、堂々とゾンビ物だ。従って非常にエンターテーメント色が強くスプラッタ要素も少ない(少ないだけだけど)。(制作費200億円とか・・・)

 失踪する高速型ゾンビ物はここ何年かで珍しくはなくなったそうだが、それを利用して主人公が巻き込まれていく、強力な感染力で人類がゾンビ化し、滅亡していく流れが圧倒的な映像で語られていて、良い。

 言葉や地図が真っ赤になるだけでなくて、目の前で何が起こっているのか分からない状況から、あっという間にゾンビが蔓延し、都市が滅亡していく状況をゾンビ以上の疾走感で描いていく。

 わずかに安心な状況になっても鉄壁の防護ではなく、油断から簡単にゾンビ達は突破してあっという間に広がっていくなんてのもいろんな事へのメタファーと受け取れて考えさせられる。

 ブラピの家族への葛藤とかは有るけど、このどうしようもない絶望的な状況に食い下がって、最後に一縷の望みをつなぐところは感動的だ。(この折り合いの付け方もメタファーなんだな)

 BDを待っても良いと思うが、映画のスクリーンで自分も巻き込まれながら観ると、とても楽しめる映画じゃないだろうか?観たいと思ったら是非劇場で。3Dは必須じゃないと思う。

P.S. あともう一つ。ゾンビ物で何で積極的にゾンビになろうとする映画がないのだろうか?もしかしたらあるのかな?藤子・F・不二雄の「流血鬼」のようなアプローチはやっぱり変化球なのか?

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