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2013.09.08

「マン・オブ・スチール」インプレッション

 予想外にスーパーマンな映画だったのでびっくりした。

 もっと淡々とした展開に爆発的に来るんでなく最初から全開に近い。

 自分の出自に悩むというのはずいぶん前からのものだし、その延長上にある物としては「ああ、なるほど」という感じだ。
 映像は作り込まれてて良かった。

 アバンタイトルのクリプトン脱出までの流れるようなシーンで、ラッセル・クロウが高見からクリプトンを見渡すシーンはIMAX版だとそれこそ目の前の情景のように臨場感があった。

 全般的に映像技術は素晴らしい。けど、流石に敵が強すぎて、そして多くて、同じような絵が続いてしまうクライマックスは長すぎ、どこで決着にするんだろうと思うくらいだった。そういうのが良い人もいるんだと思うけど、自分は疲れた。

 役者はきっちり仕事してると思った。先日観た「アイアンフィスト」ではデップリと肥えただらしない謎の男を演じていたラッセル・クロウも格好良かったし(あの格闘シーンはCGくさいんだけど・・・)、トルネードに襲われたケビン・コスナーの最期のシーンは、彼だから出せるカッコ良さがあった。

 話の筋は至って単純なので、その登場人物の心理描写がキモになるような造りの話だったのだけど、そこがイマイチだった。せめてゾッド将軍の心の内が掘り下げてあって、それに呼応するカル・エルの心理がもう少し見えるだけで、ラストの攻防は全く違って見えたんじゃないかと思うと、そこが残念だった。

 とはいえ、最後にクラーク・ケントとしてデイリープラネットへ入ってくる彼に、「ようこそプラネットへ」という件ではちょっと泣けた。やっと彼が疎外感から開放されて地球という惑星<プラネット>の一員になったことを祝福しているように思ったからだ。

P.S. 映画を観た後、すでに発表されている「ジャスティスリーグ」の「スーパーマンVSバットマン」のことが心配になった。今作のスーパーマンは最初からわかりやすいスーパーパワーのオンパレードで、これにいかに金があるとはいえ生身のバットマンと々からませるのかと心配になった。アイアンマンとソーなんかはあまりそういう感じはなかったんだけどなぁ。脚本の力が楽しみ。(コミック版はどんな感じなんだろ?)

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