「ウルヴァリン:SAMURAI」インプレッション
そのせいか、前作や本編にあったマイノリティーとしての悲哀については今回、ほとんど表現されてない。それよりも死ねないウルヴァリンが自分とどう向き合うのかという葛藤が主軸だったと思う。
今までよりもヒーロー、ヒーローした感じが強い。
他に上野から乗って長崎に着いてしまう新幹線も、多分撮影の都合なんだろう。
逆に描写として正しいけど伝わるのかな?と思ったのが、たとえば「枕飯(ご飯に箸を突き立てる行為)」の件。日本人でも最近このマナーが分からない人が居るんだけど、何故とがめられたのかとか日本以外では思われそうだ。
あと良い意味での笑い所が多い。逃避行はラブホテルのやりとりが笑ったし、爆笑したのは、法務大臣をホテルの窓から投げ落とした後のやりとりだ。
見せ場のアクションはラストの起死回生は別にして、ウルヴァリンのスタイルは変わらないけど、相手の方のバリエーションが豊富で、最後まで飽きなかった。何よりヒュー・ジャックマンの身体の仕上がりが過去最高のビルドアップ状態で、それだけでも説得力(?)があった。
こんな感じの不屈の精神で頑張るヒーローってのは定番だけど元気が出るな。
さらに、エンドロールで帰国したウルヴァリンの前にサプライズ登場がある。
これが「ファイナルディシジョン」のエンドロールとつながっていて、これから何か仕掛けるのかな?とワクワクして前のめりになった。「ファースト・ジェネレーション」と「ファイナルディシジョン」の続編も準備されてる(撮影はクランクアップ)んで、そこへの布石だと思うのだけど。
あ、不評の「ファイナルディシジョン」も好きだな。私は。
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映画「ウルヴァリン:SAMURAI」★★★★
ヒュー・ジャックマン、真田広之
TAO、福島リラ、ファムケ・ヤンセン
ウィル・ユン・リー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ
ハル・ヤマノウチ、ブライアン・ティー、山村憲之介出演
ジェームズ・マンゴールド監督、
125分、2013年9月13日より全国公開
2012,アメリカ,20世紀フォックス
(原題/原作:THE WOLVERLINE)
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何たってウルヴァリンって、Xメンの中心人物。
その彼が過去の因縁で、とはいえ日本それも増上寺、秋葉原、上野、都内とか未近な場所に出没!
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