「がらっぱの夏」
Y'sProducts発行「晦」<かい>掲載再録
「がらっぱの夏」 安史和尚<あんしかずなお>
さて、今もそうだと言えばそうなのだが、私は昔、好奇心旺盛な子供だった。どうでも良いようなことでも何でも聞いて回る、故に大人からすれば疎ましい存在だったかもしれない。ブルース・ウィルスの映画ではないが、今、目の前に子供の私が居たら私は相当嫌っているに違いない。そんな理知(インフォメーション)を追い求める一方で、叱られるときは、まだ「お前は、よその子で橋の下から拾ってきた」などと、今はちょっと通じないのではないかというような話で親に牽制されて、そう言うことを結構鵜呑みにするような子供でもあったのだ。
まぁそう言う話も含めて、私は「聞きたがり屋」だったし、周りの大人もなんだかんだと言って話をするのが好きだった様な気がする。私が聞き回ったからなのか、色々と昔の話などをしてくれたものだ。
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